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航空用潤滑油・グリース

ダンパオイルN10

製品概要

ダンパオイルN10は、鉄道車両のダンパに使用するオイルです。 ダンパは、車両オイルダンパと車端横ダンパがあり、電車、客車、機関車をはじめ、最近はボギー付の大型貨車にも着装されており、車体の揺れを防ぐためのものです。 ダンパは、車両の検査時に点検されますが、点検から点検までの間隔が長いので、その間支障なく十分な性能を保たなければなりません。ダンパの性能、寿命に最も影響を与えるのはオイル漏れです。 ダンパは、走行中、ピストンロッドしゅう動部やシールなどが傷つき、摩耗が促進され、オイル漏れを起こしやすくなります。したがって、ダンパ用のオイルとして、次のような性能を有していなければなりません。

  1. 耐摩耗性および摩擦特性が優れていること。

  2. シール材に対して影響を与えないこと。

  3. 温度変化による減衰力変化が少ないこと。

  4. 酸化安定性およびさび止め性が優れていること。

ダンパオイルN10は、これらの要求性能を考慮し、ダンパメーカーおよび日本国有鉄道の評価で優れた成績を納めたオイルです。

1. 耐摩耗性および摩擦特性が優れている

ダンパの性能を保つためには、オイル漏れを防がなくてはなりませんが、そのためには、ピストンロッドやシールなどの傷つきや摩耗を防ぐ必要があります。 ダンパオイルN10には、ダンパオイル用として適切な摩耗防止剤が添加され、耐摩耗性に優れています。特に、ダンパメーカーにおける長期サイクル耐久試験において、図に示すとおり、600万サイクルの時点においても、オイル漏れおよびロッドの傷つきがなく、その優秀性が立証されています。また、ダンパは作動する時、しゅう動部の摩擦抵抗が低くなくてはなりません。この抵抗が高いとダンパの作動が鈍くなり、乗心地などが悪くなります。 ダンパオイルN10は、特殊な摩擦調整剤を添加し、摩擦を低減するよう考慮しています。

2. シール材に対して影響を与えない

ダンパオイルN10は、高度に精製したパラフィン系基油を使用していますので、アニリン点が高く、ダンパに採用されている各種シール材に対して、膨潤、硬化などの影響をほとんど与えません。このことは、ダンパメーカおよびシール材メーカにおいて確認されています。

3. 温度が変化しても減衰力の変化が少ない

ダンパには使用目的に応じた適正な減衰力が設定されていますが、充てんされているオイルの粘度が変化すると、減衰力も変化してきます。すなわち、粘度指数の高いものほど温度変化に対して粘度変化が小さいので、目的どおりの減衰力を保つことができます。 ダンパオイルN10は、ダンパの作動に適切な粘度グレードを選定しており、粘度指数が高く、流動点が低いので、減衰力の変化も小さく、ダンパ用オイルとして、安定した性能を有しています。

4. 酸化安定性およびさび止め性が優れている

ダンパオイルN10は、長期間の使用に耐えられるよう、酸化安定性、熱安定性およびさび止め性を十分に考慮したオイルです。

5. 日本国有鉄道の指定銘柄

ダンパオイルN10は、JRの規格、JRS64002-1A-15BR9Aに合格し、指定銘柄になっています。

主な用途

代表的性能

商品型番 10
色 (ASTM)
-
あわ立ち性(24℃)ml
40/0
熱安定度(140℃,6h)
-
酸価mgKOH/g
0.16
銅板腐食(100℃,3h)
1
密度(15℃)g/cm3
0.849
動粘度(20℃:計算値)mm2/s
20.6
動粘度(40℃)mm2/s
10.7
動粘度(100℃)mm2/s
3.1
引火点(COC)℃
164
アニリン点℃
90
流動点℃
-52.5
粘度指数
160
あわ立ち性(93.5℃)ml
20/0
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