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新たな物語の始まり。S.I.O. Japanを語る

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尾賀亀のグループ会社のひとつ。
長期保存の非常食を取り扱う
S.I.O. Japan]は、
2025年9月をもって廣田修也が
代表取締役に就任しました。

M&Aから10年経った今、
ふたりの代表から[S.I.O. Japan]の
これまでの歩みをうかがいました。

お集まりいただいたのは、
日頃仕事で利用しているという
東京都内のオフィス。
小さな会議室で語られる
大きな事業のビジョンとは?

※[S.I.O. Japan]=エス・アイ・オー・ジャパン

Q.S.I.O. Japanついて

――まずはこの度の、代表取締役就任おめでとうございます。最初にS.I.O. Japanについて教えてください。

廣田社長:S.I.O. Japanは1994年10月創業。“安心・安全な食品を提供しつづける”をコンセプトに長期保存が可能な非常食を販売しています。

尾賀社長:2015年のM&A当初は、アメリカの大手フリーズドライメーカーKatadyn社が日本向けに開発・製造している「アルパインエア」という商品が主力でした。ただ品質が安定しないこともあり、自社商品の開発に着手しました。そこで生まれたのが「その場de」シリーズです。

廣田社長:アルパインエアはコストパフォーマンスには優れているのですが、大容量で単価も高めなこともあり、個食タイプで低~中単価層の商品で考えました。また主食(米・パン・クッキーなど)の売れ行きがいいことも分かっていたことから、最初はパスタに着目し、2020年に「その場deパスタ」を開発、販売。2022年には「その場deパン」を商品化しました。これまで、大手企業や学校、病院といったB to Bでの販売に力を入れていましたが、現在ではB to Cをメインに置き、販売サイトを通じて個人の方々へ安心をお届けしています。

Q.社長就任となった今の気持ち

――それでは、現在の率直なお気持ちをお聞かせください。

廣田社長:正直、あまり変わっていないですね(笑)。入社後S.I.O. Japan の事業を担当してから10年間ずっとヒリヒリしながら(緊張感をもって)がむしゃらに働いてきました。ただ1年ほど前から“慣れで仕事をこなしている”ように思えてきたことと、経営者視点で今後のキャリアを形成していきたいという想いから、緊張感のある環境を求めて代表取締役への就任を尾賀社長に志望しました。もちろんプレッシャーはありますが、ヒリつきながら楽しく仕事をさせていただいています。

尾賀社長:会社の経営者にとっての重要な要素として、知識や経験は3割ぐらいしかなくて、「どこまでやり切れるか」といった姿勢や気持ちが7割ぐらいだと思っています。本人は変わっていないと言っていますが、最近は意識が変わってきているようにみえますね。

廣田社長:確かに経営者になったことで、今まで以上にジャッジは厳しくなっているかもしれません。最終の利益に関する意識が高まったので、経費に関する意識も変わってきたように思います。

Q.「新規事業」のやりがいと難しさ

――「新規事業」を推進することを前提に尾賀亀にご入社されたと聞いています。そのやりがい、魅力とはなんでしょうか?

廣田社長:まだ作られていないものが、自分の行動で具現化することでしょうか。生みだしたサービスがお客さまの満足につながることが嬉しいです。また尾賀社長もおっしゃる通り、事業は面と奥行き。多方面で見ることができるのが、やりがいであり、難しさです。自分の行動や言動によって、結果が大きく左右されるとも思っていて、自分の動き方で雲泥の差がでるので、より意識が強まっています。ハングリー精神でやらせてもらっています。

尾賀社長:経営をしていると、過去に自分がそこまで重要だと思わず決めたことが、追々影響してくるという感覚があります。それがいいパターンであれば良いのですが、ダメなところも時間が経ってわかるという難しさがあると思います。

Q.印象に残っているできごと

――この10年間で印象に残っているできごとを教えてください。

▲新大阪にあったM&A当時(2016年頃)のオフィス

廣田社長:自社商品(オリジナル商品)を作ったことですね。パッケージができたときと、小売店に並んだときにグッときました。自分たちが生みだしたということもあり“わが子”が頑張っているという感覚になりました。

▲M&Aに向けて、仕入れ元へのご挨拶を兼ね渡米

尾賀社長:元々S.I.O. Japanには「ガーデンパスタ」という商品がありました。でも自分たちの商品だとメンバーに思って欲しかったので、分かりやすさや目に留まりやすさを考え、商品そのものはもちろんですが、商品名も変更しました。

▲商品を広く知ってもらうため東京ビッグサイトで行なわれた展示会に参加

廣田社長:商品化した当初は製造も自社で行っていましたが、後に品質面を考えてOEMへ切り替えました。当時からそうでしたが、尾賀社長はわたしの持っていない視点で意見をくれる方です。見方を変えることや比較をすることなども勉強させていただきました。

▲2度目の渡米でメーカーへ訪問。写真は当時の責任者と

尾賀社長:S.I.O. Japanを子会社化した数年後に、東京に人が欲しいと思ったタイミングがありました。誰に任せようかと思案していたときに、廣田君の方から「東京に人がいりますよね。俺行きますよ」と言ってきてくれたことを覚えています。“すごい奴やな”と思いました。嬉しかったですね。

▲北米・コロラドにて開かれた展示会にも足を運ぶ

廣田社長:新規事業に携わることを理由に尾賀亀に入社しました。M&A後に元々S.I.O. Japanの本社があった、私の地元でもある大阪に移り、その数ヶ月後に東京に行かせてもらうことになり、東京への引っ越しから数週間でアメリカ出張と言う流れでした。さすがに家族には怒られましたね(笑)。

Q.今後の展望、目指すところ

――廣田社長が思い描く、S.I.O. Japanの今後の展望を教えてください。

廣田社長: S.I.O. Japanを大きくすることです。また、新たな事業もつくっていきたいです。海外での販売も視野に入れているのでB to C商品としての売り上げをどんどん拡大していきたいと考えています。実はもうすぐ新商品が誕生しますので、ぜひ注目していただきたいです。

――尾賀社長の目からみて、廣田社長はどのように映りますか?

尾賀社長:大きな事を任せられる人は話してると何となく分かります。課題の置き方や目指している方向性、事業をどうみているか、そして課題に対する打ち手など、日々の仕事ぶりから見えてきます。廣田君はとてもバランスが良くて商売人の気質も持っています。いい人過ぎないこともいいところです(笑)。

Q.メッセージ

――尾賀亀の社員からS.I.O. Japanの代表取締役へと転身された廣田さん。今後、新規事業に携わりたいと考える人にメッセージをお願いします。

廣田社長:“絶対やりたい”という想いと自信、責任感がある人になら「めっちゃ楽しいから、ぜひやってみたらいい」と伝えます。尾賀亀はそれができる会社で、フォローアップもしてもらえます。環境がとてもいいと思います。

尾賀社長:新規事業は「0」を「1」にする、かなりの熱量がいることです。そういう意味で、必要な資質は「諦めないこと」でしょうか。頑張り続けられれば、活路は見いだせると思います。

――2025年 新たな歴史を歩み始めたS.I.O. Japan。廣田社長の並々ならぬ覚悟と、ハングリー精神によって、S.I.O. Japanが今後どのように発展していくのか、その歩みに期待が持てます。今回は貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。

株式会社尾賀亀 代表取締役社長 尾賀健太朗
2015年 有限会社エス・アイ・オー・ジャパンをM&Aにて子会社化
2017年 エス・アイ・オー・ジャパンを株式会社へ組織変更し、東京事務所を開設

株式会社S.I.O. Japan 代表取締役社長 廣田修也
2015年 新規事業担当者として株式会社尾賀亀入社。エス・アイ・オー・ジャパンを担当
2017年 東京事務所開設と同時に異動。責任者へ
2020年 「その場deパスタ」商品開発に尽力。発売開始
2022年 「その場deパスタ」が災害食大賞を受賞。「その場de パン」発売開始
2025年 株式会社エス・アイ・オー・ジャパン代表取締役に就任

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