- 日常
藤居本家の美味なる果実酒。やさしい甘さの秘密とは?
来年、創業170周年を迎える
尾賀亀では、創業間もない頃より
食品卸業も営んでいます。
砂糖、小麦粉、塩などを
県内の和洋菓子店や
食品加工工場などにお届けしています。
さて今回は、尾賀亀が取り扱う
グラニュー糖を果実酒に
使用してくださっている、
蔵元・藤居本家さんへ。
女性にも人気の果実酒

銘酒「旭日」「琵琶の舞」などで知られる蔵元の藤居本家。滋賀県産の上質なお米(酒造好適米)と清らかな水、経験に裏打ちされた確かな技術で醸される日本酒が愛されていますが、そんななか、日本酒があまり得意でない女性に人気が高いのが果実酒です。(…とはいえ、意外にも男性ファンも多いそうです)

「梅酒」と「苺酒」の2種があり、イチゴはまるでワインのロゼのような可愛い色合いと、やさしい甘み、果実のもつ本来の風味が存分に楽しめます。
●琵琶の舞『純米梅酒』300ml
●琵琶の舞『ラフレーズ』純米苺酒 200ml
果実酒のベースはホワイトリカーと呼ばれる無色透明の蒸留酒が定番。でもこちらは蔵元らしく、純米原酒がベースになっているところがポイントです。
代表の藤居さんによりますと「日本酒はアルコール度数が17~18度とお酒の中では低いため衛生管理がとても難しいんです」とのこと。それもあって自家製(家庭)で日本酒を使っての果実酒の製造は違法とされています。※詳細は酒税法等をご確認ください

それでもここは蔵元。プロの技術と確かな経験から、純米原酒・グラニュー糖・イチゴ(もしくは、梅)のみを使用し、絶妙な頃合いで果実を引き上げることで芳醇な香りと旨みを実現しています。
藤居本家のイチゴ酒は誕生から約7年。代表の娘さんと繋がりのあったイチゴ農園さんとのご縁から生まれたといいます。気軽にお酒を飲む人たちに日本酒が選んでいただけるように…果実酒を入り口に日本酒を楽しんでもらえるように…との想いから、試行錯誤のうえ商品化したそう。
農園自慢のイチゴの美味しさに合わせるお砂糖は、尾賀亀が取り扱う多彩な砂糖のなかでもやさしい甘さのグラニュー糖を選んでいただいたとのことです。

口いっぱいに広がるイチゴの風味とまろやかな口当たりの日本酒による唯一無二の味わいが堪能できる「苺酒」。純米原酒をベースにした果実酒を商品化している蔵元は珍しいため、ぜひ一度味わっていただきたいです。
ちなみに、お酒に漬け込んだイチゴは色がお酒に移ってしまうため真っ白になってしまうとか。藤居本家に直接足を運べば、お酒にまつわる素敵なお話を、試飲とともに楽しむことができます。
夏にいただきたい生酒も
余談ですが、残暑厳しい今の時季はキンと冷やした日本酒もおすすめです。特に、冷蔵保存が必須の「生酒」は夏にぴったりです。
※「生酒」とは…火入れ工程(加熱処理)を行っていない日本酒のこと。お酒を発酵させる菌が活きたままの状態なので、常温では発酵が進んでしまい味わいが変わってしまうことなどの理由から、要冷蔵となります。フレッシュな香りと風味、キリっとした酸味とすっきりとした味わいが楽しめます。

イチゴ酒のお話をうかがった際、果実酒と一緒に試飲させていただいたのは、夏限定の2本「渡船六号」「山笑う」でした。どちらもすっきりと飲みやすいものの、(サラッと終わるのではなく)しっかりとした旨みが感じられました。夏の夜に楽しみたい1本、お見事でした。
そして登場したばかりの、秋のひやおろしも楽しみです。
藤居本家は樹齢700年を越える大きな柱が支える総ケヤキ造りの建築も見もの。丁寧に醸される日本酒、そして人気の果実酒を、ぜひ満喫してください。